「朝、なかなか起きてこない」
「お腹が痛い、頭が痛いと訴えることが増えた」
「玄関で靴を履いたまま、動けなくなってしまう」
ゴールデンウィークが明けて少し経った今の時期。そして、これから梅雨へと向かう季節の変わり目に、お子さんからこんなサインが出ていませんか?
「このまま不登校になったらどうしよう」「私の育て方が甘いのかな?」と、不安で押しつぶされそうになっている親御さんも多いと思います。
でも、どうかご自身を責めないでください。この時期の「学校に行きたくない」は、決して珍しいことではありません。今回は、子どもたちが発しているSOSサインの本当の意味と、親御さんがラクになる受け止め方のコツをお伝えします。
1. なぜ「今の時期」に疲れが出やすいの?
4月、子どもたちは新しいクラス、新しい先生、新しいお友達の中で、私たちが想像する以上に神経を張り詰めて頑張ってきました。
その緊張の糸が、連休を挟むことでフッと緩み、今まで溜まっていた「疲れ」が一気に表面化するのが5月中旬から6月にかけての時期です。
さらに、これからの季節は気温の寒暖差や、梅雨の気圧の変化も重なります。大人でも雨の日は体がだるくなるように、子どもたちも知らず知らずのうちに体力を奪われ、エネルギーが空っぽになりやすい時期なのです。
2. 見逃さないで!子どもの「隠れたSOSサイン」
「学校に行きたくない」と言葉で伝えられる子は、実はまだエネルギーが残っている状態です。多くの子どもは、自分の心のモヤモヤをうまく言葉にできず、態度や体調でサインを出します。
- 体へのサイン: 朝になるとお腹や頭が痛くなる、微熱が出る、夜なかなか眠れない。
- 行動のサイン: 着替えや食事に普段の倍の時間がかかる、些細なことでイライラして八つ当たりをする、急に甘えん坊になる。
これらは決して「仮病」や「わがまま」ではありません。「もうこれ以上頑張れないよ」という、体と心からの正直なSOSです。
3. 「どうして?」と理由を問い詰めない
お子さんが学校を渋った時、親としてはつい「お友達と喧嘩したの?」「先生に怒られたの?」「何が嫌なの?」と理由を探りたくなってしまいますよね。
でも、実は子ども自身も「なぜ行きたくないのか、自分でもわからない」ことがほとんどなのです。
「ただ、なんとなく疲れた」「エネルギーが切れて動けない」という状態の時に理由を問い詰められると、うまく答えられない自分を責め、さらに心を閉ざしてしまいます。
まずは理由を聞くのをグッとこらえて、**「そっか、今日は疲れたんだね」「行きたくない気持ちなんだね」**と、その気持ちをそのまま受け止めてあげてください。
4. おうちを一番の「安全基地」にする
エネルギーが空っぽになってしまった時は、無理に背中を押すよりも、家でしっかりとエネルギーを充電(チャージ)するのが一番の近道です。
もしお休みを決めたら、「休ませてしまった…」と罪悪感を持つ必要はありません。「今日はエネルギーを溜める日!」と割り切って、お子さんが一番リラックスできる環境を作ってあげましょう。
ゴロゴロしても、好きなテレビを見ても大丈夫。おうちが「どんな自分でも受け入れてもらえる安全基地」だと実感できると、子どもの心は少しずつ回復していきます。
まとめ:休むことは、次へ進むための大切なステップ
「学校を休む=逃げ・挫折」ではありません。
大人だって、有給休暇をとって心身をリフレッシュさせますよね。子どもにとっても、疲れ切ってしまう前に休むことは、自分を守るための大切なスキルの一つです。
- この時期の疲れは、今まで頑張ってきた証拠
- 仮病やわがままではなく、エネルギー切れのサイン
- 理由を問い詰めず、まずは気持ちを受け止める
毎朝、お子さんと向き合って悩んでいる親御さん、本当にお疲れ様です。
焦らなくて大丈夫。「休めばまた歩き出せる」と信じて、今日はお子さんと一緒に、温かいココアでも飲んでゆっくり深呼吸してみてくださいね。


