​【PT・OT・ST】療育のリハビリ3職種ってどう違うの?それぞれの役割を徹底解説!

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2026年6月2日

​「新しく療育に通うことになったけど、PT、OT、STって何が違うんだろう?」

「うちの子には、どの先生のリハビリが必要なのかな?」

​児童発達支援や放課後等デイサービスなどの療育の現場では、アルファベットの略称で呼ばれる専門職がたくさん登場します。これらが何を意味していて、それぞれどんな役割を持っているのか、最初はよく分からないという親御さんは非常に多いです。

​これらはすべて、医療や福祉の現場でリハビリテーションを担う、国家資格を持った発達のスペシャリストたちです。

​今回は、療育に関わる「リハビリ3職種」の役割について、分かりやすく、かつ専門的な定義を踏まえて徹底解説します!

​療育を支えるリハビリ3職種の得意分野

​理学療法(PT)、作業療法(OT)、言語聴覚療法(ST)には、それぞれ法律で定められた明確な役割(専門性)があります。お子さんの「身体」「生活」「言葉や食べる機能」を、それぞれの角度から分析してサポートします。

​1. 理学療法士(PT:Physical Therapist)

【役割】「起きる・座る・立つ・歩く」など、身体の『基本動作能力』のスペシャリスト

  • 専門的な視点 骨や筋肉、関節の動きなど、身体の構造(解剖学・運動学)に関する深い知識をベースにアプローチします。「なぜ姿勢が崩れるのか」「なぜ歩き方がぎこちないのか」を身体機能の面から評価し、すべての運動の土台となる筋力やバランス機能を育てます。
  • 療育での具体的なアプローチ
    • ​体幹のコントロールや、重力に対して姿勢をまっすぐ保つ力の育成
    • ​寝返り、ハイハイ、歩行、ジャンプなど、粗大運動(全身を使った大きな動き)の獲得
    • ​車椅子や歩行器、インソール(足底腱膜)など、お子さんの身体に合わせた補装具の選定・調整

​2. 作業療法士(OT:Occupational Therapist)

【役割】遊びや生活を通じた『応用動作能力』と『社会適応能力』のスペシャリスト

  • 専門的な視点 人が生きていく上で行う、意味のある活動すべて(食事、着替え、遊び、学習など)を「作業」と捉えます。PTが育てた「身体の土台」を活かし、実際の日常生活がスムーズに送れるよう、心と身体の両面、そして環境調整のアプローチを行います。
  • 療育での具体的なアプローチ
    • ​お箸やハサミ、鉛筆、ボタン留めなど、目と手を使った微細運動(手先の巧緻性)の獲得
    • ​触覚や前庭覚、固有受容覚など、感覚の偏り(感覚統合)へのアプローチと環境調整
    • ​「集中が続かない」「パニックになりやすい」など、行動や心理面に対する遊び(作業)を通じた自己調整のサポート

​3. 言語聴覚士(ST:Speech-Language-Hearing Therapist)

【役割】「話す・聞く・食べる」に関わる『音声・言語・嚥下(えんげ)機能』のスペシャリスト

  • 専門的な視点 言葉を「理解する・表現する」という脳の働き(言語機能)や、声を出すメカニズム(構音機能)、そして食べ物を安全に噛んで飲み込む機能(摂食・嚥下機能)を専門的に評価し、支援します。
  • 療育での具体的なアプローチ
    • ​言葉の発達の遅れや、発音の不明瞭さ(滑舌)に対する個別のトレーニング
    • ​相手の意図を汲み取ったり、自分の気持ちを伝えたりする、コミュニケーション意欲やコミュニケーション手段の獲得
    • ​食べこぼし、丸呑み、偏食など、お口周りの筋肉の使い方や食べる機能の改善

​まとめ:3つの専門性が重なり合ってお子さんを支える

​「うちの子にはどのリハビリが必要なんだろう?」と悩まれた場合も、どれか一つだけに絞らなければいけないわけではありません。

​PTが身体の軸(体幹)をしっかり安定させ、

OTがその安定した身体を使って手先を器用に動かしたり感覚を整えたりし、

STがお口の機能や言葉を通じたコミュニケーションを広げていく。

​リハビリ3職種は、それぞれが独立しているのではなく、お互いの専門性を重ね合わせながら、お子さんを中心とした「ひとつのチーム」として連携しています。

​施設での見学や面談の際には、「今、この子にとってどの部分の土台を育てていく時期か」を総合的に分析して、ぴったりのプランを提案してくれます。お子さんの発達のことで気になることがあれば、ぜひお気軽に施設のリハビリ専門職にご相談ください。